転職経験者が語る:転職活動を始める前にやっておくべき事前準備を徹底解説!転職軸マップ作り篇①

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私の前職の状況
  • 若手を中心に退職が続き人員補充がなく業務量だけが増えていく
  • 成果を出しても評価が上がらず、昇給や昇格に反映されない
  • 毎日同じ業務の繰り返しで、仕事にマンネリを感じ始めている

こうした不安定な状況のなか「このままでいいのか?」という思いから
「転職」が選択肢に入ってくると思います

じゃあとりあえず転職サイトに登録してみると

軽い気持ちで登録したけど
  • 興味のない求人や希望とズレた給与のスカウトばかり
  • 面談の電話もひっきりなしにかかってきて、正直うんざり
  • 転職ってこんなにめんどうでストレスがたまるものなのか

気持ちが一気に冷めます
これは転職活動を始めたときの私の気持ちでした

私は、紆余曲折も経ながら2年間かけて転職活動をしてきました

そして2025年に中小企業から大手企業へ転職し、
食品メーカーの営業として理想の職場で働くことができています

そんな私が、転職をするうえで特に強く意識していたのが「事前準備」です

そこでこの記事では、自分が理想とする職場で働けるように、
転職初心者が失敗しないための事前準備として「転職軸マップ」の作り方を解説します

この記事を読めば、転職活動の前に「何を考え、どう整理し、どう動くべきか」
その全体像がわかります

私が転職活動を始めた当初は「転職活動を始めるための準備」を何もせずに失敗しました

同じような失敗をする人が1人でも減るよう、この記事が参考になればうれしいです

定義:転職軸マップとは

以下の4つの項目について深く考え、自分の言葉で書き出していきます

転職軸マップ
  1. 今の自分の現状を整理する(学歴、職歴、勤務条件)
  2. 転職で実現したいことを明確にする(転職によって得たいことを言語化)
  3. 自分自信を深く理解する(悩み、得意、苦手、成果を書き出し自己理解を深める)
  4. 転職の方向性とゴールを決める(理想の業界、職種、働き方の具体化)

正直、かなり地味な作業です
本業と並行して進めるのは、ぶっちゃけしんどいです
途中で嫌にもなります

それでも、この準備をやることで、理想の転職にぐっと近づけるのは間違いありません
私自信も身を持って経験していますので、はっきりそう言えます

そして、これは後々に活きてきますが応募書類や面接準備も格段に楽になり、
内容の質も高まります

前提:今回は、転職軸マップの1と2を作るポイントを解説!

理由はシンプルです

「一気にすべて作ろうとすると、99.99%の確率で挫折するからです」

なぜなら、転職軸マップは30分や1時間でサクッと簡単に完成するものではないからです
私は完成までに1ヶ月かかりました

このマップ作りの目的は、何かのツールを使えば自動的で答えが出てくるものではありません
自分と向き合い、自分の人生について真剣に考えることが本質です

では心の準備はできましたか?
ここから転職軸マップ「1」について解説していきます

解説:転職軸マップ 今の自分の現状を整理する(学歴、職歴、勤務条件)

STEP0:まずは何を書いたらいいの?

まずは今働いている会社の給与・残業時間・年間休日など分かることすべて書き出してください
これは転職の募集求人票でいう勤務条件の項目にあたります

具体的には

  1. 学歴
  2. 職歴
  3. 現在の年収
  4. 現在の就業時間
  5. 現在の月の平均残業時間
  6. 現在の年間休日
  7. 現在の福利厚生
  8. ご自身の持っている免許や資格

です。これを参考に、Excel・Word・PowerPoint・スプレッドシートなどに箇条書きで書き出してください。手書きのほうが整理しやすいという方は、紙に書いてももちろんOKです

特にどこまで書いたらいいか迷う箇所は学歴と職歴かと思います
それぞれ解説します

STEP1:学歴はどこまで書けばいいの?

高校卒業から大学卒業までで大丈夫です

  • 20✕✕年○月 △△△高校卒業
  • 20✕✕年○月 △△△大学入学
  • 20✕✕年○月 △△△大学卒業

このような感じで箇条書きで書いてもらえれば大丈夫です

STEP2:職歴はどこまで書けばいいの?

具体的な例で解説します

  • 20✕✕年○月 △△△株式会社 営業職で入社
  • 20✕✕年○月 △△△支店に配属、中小クライアント2社担当
  • 20✕✕年○月 △△△支店へ転勤、中小クライアント10社担当
  • 20✕✕年○月 △△△支店へ転勤、転勤後に□□昇格、大手クライアント1社担当

このような感じで箇条書きで書いてください

ここでは仕事の内容までは詳しく書かなくて大丈夫です

時系列で整理しながら自分が何をやってきたか簡単に振り返ってみてください

STEP3:勤務条件がわからない場合どうしたらいい?

意外と忘れているのが、今働いている勤務条件だったりします

もし思い出せないことがあれば、社内の人に直接聞くのが手っ取り早い方法ですが、
聞きづらさもあると思いますので次のようにネットで検索してみてください

  • △△△株式会社(ご自身の会社名) 勤務条件
  • △△△株式会社(ご自身の会社名) 採用情報

ちなみに私は恥ずかしながら自分の会社の勤務条件がパッと書けませんでした

就職活動中や入社直後には見ていても、年数が経つと意識しなくなるものだと思います

また可能であれば、基本給のレンジもこの機会に確認することをおすすめします

社内の総務資料や人事関連資料を細かく見てみてください
これまで見落としていただけで、実は詳細な資料がある可能性もあります

私自身は転職する前にこのあたりはしっかり確認していました

  • 何歳で月給いくらになるのか
  • 何歳で年収いくらになるのか

将来の人生設計を考えるうえで、今の会社に残るべきかどうかの大事な判断材料になります

STEP4:履歴書の準備にもつながる

ここまで具体的に書き出しておくことで、自然と履歴書の準備にもつながります

履歴書の主な項目
  • 氏名
  • 年齢
  • 住所
  • 連絡先
  • 学歴と職歴
  • 免許と資格
  • 家族(扶養家族有無、配偶者の有無)
  • 希望欄(給料、職種、勤務地、その他)

です。最初は慣れない作業なので時間はかかると思います
しかし、これは転職活動の土台になる大事な過程です

応募書類や面接でも役に立つ内容なので、無駄にはなりません
焦らずにしっかり取り組んでみてください

次は、転職軸マップ「2」について解説していきます

解説:転職軸マップ 転職で実現したいことを明確にする(転職によって得たいことを言語化)

STEP0:まず何を書いたらいいの?

ここは、転職軸マップの中でも最も重要と言っても過言ではありません

なぜなら「なぜ自分は転職をしたいのか」その本質に迫る作業だからです

具体的には

  • 転職する理由を「3つ」あげる
  • あげた理由について「なぜ」自分にとって大事なのか深堀りをしていく
  • 転職で「実現」したいことは何か深堀りをしていく

です。先ほどの転職軸マップ「1」の解説同様、箇条書きで自分の言葉で書き出してください

最も重要な部分になりますのでそれぞれ丁寧に解説していきます

SREP1:転職する理由を「3つ」あげる

なぜ3つなのか?

これは私自身の経験によるのですが、2つまではなんとか書けます

ですが、3つ目がなかなか出てこないことが多いです

しかし、その3つ目こそが本当の転職理由である可能性が高いと考えます

私自身、転職後に振り返ってみて、転職理由は「一番根っこにあったのは3つ目だった」と気づいたからです

参考までに、私の実際の転職理由を紹介します

  • 転職理由1:年収をあげたい
  • 転職理由2:やりがいを持てる職場と仕事に身を置きたい
  • 転職理由3:他責にしない職場で働きたい

このように、3つ目が自分でも見えていなかった本音だったりします

だからこそ、時間をかけてでも3つ書き出すことに意味があると考えます

STEP2:あげた理由について「なぜ」自分にとって大事なのか深堀りをしていく

次に、先ほどあげた転職理由の3つを1つずつ深堀りしていきます

例えば「年収をあげたい」という理由があったとします

ここで大切なのは「なぜ?」を3回繰り返すことです

  • なぜ、年収をあげたいのか?→不自由しない生活を送りたいから
  • なぜ、不自由しない生活を送りたいのか?→「食住」を充実させたいから
  • なぜ、「食住」を充実させたいのか?→それが自分の幸せだから

このようの「なぜ」を重ねることで、自分の本音が見えてきます

そうすることで転職する理由がどんどん具体的になり頭の中が整理されていきます

また、自分の中で「転職の理由」と言える軸ができてきます

STEP3:転職で「実現」したいことは何か深堀りをしていく

最後に、ご自身が転職で実現したいことを考えます
ここで大切なのは目先ではなく、5年・10年先を見据えて考えてみてください

具体的には

  • 実現したいこと
  • 実現したい理由
  • 実現できた場合のメリット
  • 実現できなかった場合のデメリット

です。少し抽象的に感じるかもしれませんので、私の実例をご紹介します

  • 実現したいこと:
    新しい挑戦ができ信頼できる仲間と働けること。年収700万円以上。在宅勤務可
  • 理由:
    常に自分を高め、成長できる環境にいたい。裁量をもって任せられることがやりがいだから
  • メリット:
    毎日の仕事が楽しく、やりがいを持って取り組める
  • デメリット:
    モチベーションが上がらず、週末や給料日だけを楽しみに働く毎日になる

ポイントは、とにかく思いつくままに書き出してみることです

「5年後はどうなっていたい?」と聞かれてもすぐに答えが出てこないのが普通です

私もそうでした。それは今まで深く考えてこなかったから仕方のないことです

転職理由で「なぜ?」を3回繰り返したように、ここでも自分としっかり対話してみてください

休み休みで構いません。時間をかけて取り組む価値がある過程になります

「7割」転職の準備は終わっている

ここまで、今の自分の現状を整理し、転職で実現したいことを明確にする方法を解説をしてきました

私は、今回解説した2つをやるだけでも、転職の準備は7割は終わっていると考えています

なぜなら、自分の状況を具体的に書き出すことで頭の中が整理され視覚的にも把握しやすくなります

転職理由を考えるうえでの土台が整っていくからです

書き出す過程で「意外と今の会社も悪くないかも」と気づくこともあります
それもまた転職を考えるうえでの大切な判断材料になります

まとめ:転職活動を始める準備が成功の近道

以下2つについての解説は終わりです。お疲れ様でした

  1. 今の自分の現状を整理する(学歴、職歴、勤務条件)
  2. 転職で実現したいことを明確にする(転職によって得たいことを言語化)

仕事をしながらで大変だとは思いますが、自分の今の状況把握と転職する理由を明確にするための時間を取ってじっくり考えてみてください

終日時間が取れなくても、いつもより朝早く起きて考えてみる、通勤時間を利用して考えてみる、隙間時間を活用してでも良いと思います。まずは時間を作り出すことから始めてもらえればと思います

これをやることで、転職初心者が事前準備に失敗する確率は格段に減ります

ぜひ取り組んでみてください

注意:転職は人生を豊かにする手段

転職軸マップを作るときは、自分自身のメンタルが安定している時に行ってください

仕事が辛くて、「もうすぐにでも辞めたい」という状態で取り組むと、どうしてもネガティブな方向に引っ張られやすくなります

しかし本来、転職は人生を豊かにする手段です

未来を想像してワクワクしたり、「こんな働き方がしたい」と明るい気持ちで向き合って欲しいです

心が疲れているときには、そうした発想すら難しくなってきます

だからこそ「ご利用は計画的に」で、そこは無理せず自分に合ったタイミングで取り組んでください

おまけ:MindMeisterの紹介

私は、MindMeisterというツールを活用して、今回のような考えを整理していました

無料で使えますので、よければ参考にしてください

MindMeisterリンク

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