転職経験者が教える:初心者でも失敗しない履歴書と職務経歴書の書き方【履歴書編】

Uncategorized

前提条件を確認

転職で履歴書と職務経歴書が求められる理由

まず本題に入る前に、なぜ企業が履歴書と職務経歴書の提出を求めるのかとても大切なポイントなのでここで整理しておきます

これらの書類は以下のような目的で使われます

  • あなたがどんな人物か(人となり)を知るための材料
  • 次の選考(面接)に進めるかどうかを判断
  • 選考初期における「足切り」の材料

つまり、書類選考でつまずいてしまうと当たり前ですが面接のチャンスを失います

そのチャンスを逃さないように履歴書と職務経歴書はしっかり時間をかけて丁寧に作成していただきたいと思います

転職の一般的な選考の流れについて

ここでは転職者が会社に入社するまでの一般的な選考の流れについて、私自身の実体験をもとに簡単に整理しておきます

下の画像で全体の流れを解説していますので、ぜひ参考にしてください

私はこれまでに3社へ応募し、そのうち2社が書類選考を通過して面接へと進みました。面接はどの会社も2回ずつ行われました

今回は転職初心者向けの「履歴書」の書き方をわかりやすく解説

私は転職エージェントをメインに活動していましたが、当初は知識も準備もなく、正直かなり困っていた自分を思い出します

  • 転職エージェントから面談日までに履歴書と職務経歴書を提出の案内があって焦る
  • 履歴書が新卒用・アルバイト用・パート用が混在していて、転職用のはどれを参考にすればいいか分からず混乱
  • 最終的に各書類について何を書けばいいか全くわからず途方に暮れる

転職活動をはじめて最初にぶつかった壁は、上記にもあげている履歴書と職務経歴書の準備でした

私のように知識も準備もないまま慌てて書類を記入・提出してしまうと、本来伝えたかった自分の希望や現職で積み上げてきた実績が伝わらなくなってしまいます

そこでこの記事では、私の経験もふまえながら転職初心者の方に向けて「履歴書」の書き方をわかりやすく解説していきます

また記事としては「履歴書編」「職務経歴書編」という形で2部構成にしますので「職務経歴書の書き方」に絞った解説も次回記事としてアップします

すでに履歴書の作成が終わっていて「これから職務経歴書を書きたい」という方は、下記のリンク先で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください


転職経験者が教える:初心者でも失敗しない履歴書と職務経歴書の書き方【職務経歴書編】

この記事を読むメリット

履歴書にある学歴や職歴といった基本的な項目の書き方から、志望動機・自己PRが不要なケースといった応用的な内容までしっかおさえることができます

この記事を読み終えたころのには、履歴書の書き方が完全マスターできている状態になっています

履歴書の書き方について

定義:履歴書について

まず履歴書とは何かを明確にしておきます

履歴書は、応募者の基本的な情報を客観的な事実として伝える書類です。名前や住所、学歴、職歴、保有する資格、趣味・特技、通勤時間などを記載します。

引用:マイナビ転職 履歴書と職務経歴書の違いとは?両方提出が必要?役割や作成の基本ルール(https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/rirekisho/22/)

履歴書のイメージは、簡易的な自己紹介シートにあたります。一方、次回解説する職務経歴書は採用の肝となる自己PR資料です

この2つは役割がまったく異なるため、それぞれのポイントを正しく理解しておくことが大切です

前提条件:履歴書を書く前に抑えておくべきこと

履歴書を作成する前に、以下のポイントを事前に理解しておくことが大切です

  • 履歴書は企業から指定があるものや転職サイトにあるものを使う
  • 履歴書はシンプルかつ簡潔に。余計なことは書かない
  • 履歴書の全ての項目を無理に埋める必要はない

このなかで大事なポイントは「履歴書はシンプルかつ簡潔に。余計なことは書かない」ことです

これから各項目ごとに詳しく解説していきますが、履歴書が誰の目に触れるかはわかりません。採用担当者だけでなく、現場責任者や役員が見ることもあります

そのため伝えたいことをわかりやすく、必要な情報だけに絞って書くことが重要です

それではまず学歴・職歴の書き方について、順を追ってわかりやすく解説していきます

学歴・職歴の書き方について

全体像について

まずは学歴・職歴の書きかたについて解説します。下の画像例もあわせて参考にしてください

学歴・職歴に共通して書くときのポイントは2つあります

  • 和暦ではなく西暦で統一すること
  • 高校や大学名、会社名は略さずに正式名称でしっかり書くこと

私が実際に転職活動をしていたとき、担当の転職エージェントから「企業側は西暦の方が計算しやすいから、統一しておくといいですよ」とアドバイスを受けました

学歴の書き方について

転職用の学歴を書くときのポイントとしては、高校卒業以降の学歴(高校・大学)を書けば問題ありません

ただし、それ以外のケースも考えられますので、以下の内容も参考にしてください

中学校で最終学歴が終わっている場合は、以下のように書きます
→例)〇〇年〇月〇〇中学校 卒業

高校や大学を中途退学した場合は、以下のように書きます
→例)〇〇年〇月〇〇高等学校 中途退学
   〇〇年〇月〇〇大学 中途退学
このとき退学理由は書かなくても大丈夫です

大学院の方は、「卒業」ではなく「修了」 と記載するのが正解ですのでご注意ください
以下のように書きます
→例)〇〇年〇月〇〇大学大学院 △△研究科 修了

職歴の書き方について

転職用の職歴を書くときのポイントは「勤務している(またはしていた)会社名」と「入社日・退職日」だけをシンプルに書くことです

勤務地・部署・役職などの詳細については、職歴には書かなくても問題ありません

なぜなら、履歴書はあくまで「簡易的な自己紹介シート」の役割であり、詳細な経歴や実績は職務経歴書で補足をすれば大丈夫です

また、学歴同様にいくつかのケースに応じた書き方について知っておくと安心です

「自己都合退職」の場合は、以下のように書きます
→例)〇〇年〇〇月〇〇株式会社 一身上の都合により退職

「会社都合退職」の場合は、以下のように書きます
→例)〇〇年〇〇月〇〇株式会社 会社都合により退職

なお、履歴書には退職理由の詳細まで記載する必要はありません

ただし、面接で退職理由を尋ねられる可能性は高いため、しっかり説明できるよう準備はしておいてください

最後に、今も勤めている場合は職歴の末尾に「現在に至る」と記載するのを忘れないようにしてください。この一文が抜けてしまうと、在職中かどうかが伝わらなくなるため注意が必要です

免許・資格の書き方について

つづいて免許・資格の書き方について解説します。下の画像例もあわせて参考にしてください

免許・資格を書くときのポイントは3つあります

  • 保有している免許・資格は、基本的にすべて書いてもOK
  • ただし応募する企業や職種に「活かせるもの」を精査して書くことが大切
  • 入社後、自分の「武器」「アピールポイント」になる資格を書く

極端な例になりますが、「銀行の営業職に応募するのに、インテリアコーディネーターの資格を書く」といったように、応募先との関連性が薄い資格ばかり並べてもアピールにはなりません

そのため応募する業界や職種に関連した資格を選んで記載することが大切です

また、資格や免許の名称も学歴・会社名と同様に略さず正式名称で書いてください

志望動機・自己PRの書き方について

つづいて志望動機・自己PRの書き方について解説します。おそらく多くの方が「何を書けばいいんだろう?」と迷いやすい部分だと思います

ですが、ここで朗報です

履歴書では「書かなくても大丈夫です」。なんなら項目ごと削除しちゃってください

なぜなら履歴書の目的はあくまで「簡易的な自己紹介シート」としての役割です。ですので、志望動機や自己PRといったしっかり伝えるべき内容は、職務経歴書で丁寧に書けば問題ありません

履歴書のこの項目に悩む時間を「職務経歴書作成」にしっかり注いでください

ちなみに、私は履歴書に志望動機や自己PRを書いたことは一度もありません

むしろ記入欄があると「何か書かないと」という心理的なプレッシャーがあったため思いきって項目ごと削除していました

それでも書類選考は問題なく通過し、最終面接まで進めたため影響はほぼないと思っています

本人希望記入欄の書き方について

つづいて本人希望記入欄の書き方について解説します

本人希望記入欄を書くときのポイントは3つあります

  • 「貴社規定に従います」と書くだけでOK
  • 年収○○○万円希望、在宅勤務希望といったものは書かない
  • 迷ったら担当転職エージェントに相談する

特に注意したいのは、給与といった希望条件を書かないことです。「希望記入欄」とあると、つい希望を書きたくなりますが履歴書は「誰が見るかわからない」書類です

たとえば採用担当だけでなく、将来の上司や同じチームの人が事前に目を通している可能性もあります

実際に私が転職した際も、直属の上司が「転職者の採用面接に関わった」と話していました

つまり、自分の知らいないところで履歴書・職務経歴書は社内のいろんな人に共有されているということです

仮に「これから一緒に働く可能性がある人が、あなたの希望年収を事前に知っていたら?」少し気まずいですよね

ただし、書かないというだけで「希望条件を考えなくていい」ということではありません。

給与や勤務条件の希望は、転職エージェントとの面談や企業の採用担当者に質問される場面で必ず聞かれます

そのときは「自分の考え+その理由」を自分の言葉でしっかり伝えられる準備をしておいてください

「給与や条件についてどう考えていいかわからない」という方は、まずは自己分析から始めるのが近道です

以下の記事で自己分析の方法を丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください

証明写真は「プロに撮ってもらう」が正解

最後に証明写真について解説をします。履歴書用の証明写真をどこで撮るべきか悩む方も多いと思います

  • 就活写真スタジオでプロに頼むか
  • 駅の証明写真機で済ませるか
  • スマホのアプリで手軽に撮るか

結論としては「撮影スタジオ一択」です

素人は証明写真機やスマホアプリの撮影は難しい

私自身、最初は「写真にお金をかけるのはもったいない」と、証明写真機やスマホアプリで済ませようと考えていました

しかし、どれも写りが悪く表情が不自然だったり背景が暗かったり。スマホアプリでは自撮り感が出てしまいどう見ても簡易的に撮った印象でした

企業の採用担当者から見れば「本気度が伝わらない」「ケチっているように見える」といったネガティブな印象を与える可能性もあります

素人は就活写真スタジオでプロに頼むほうが安心

私が実際に利用したスタジオでは、以下のようなサポートを受けました
※内容はスタジオにより異なるため、事前に確認してください

  • 顔の写りがよくなるメイクとヘアセット
  • 表情・姿勢のアドバイス
  • 照明調整で表情を明るく清潔感がでるように工夫
  • 肌のシミやシワ、目の下のクマの自然な修正
  • スーツのシワやネクタイのズレの修正
  • データ提出に適した画像サイズの調整

第一印象を整えるためのサポートが充実していて、満足度の高いものでした

私が実際に利用したスタジオではオプション込みになりますが、スーツの貸し出しや簡易メイクも付いて料金は1万円ほどでした

「少し高いかな?」と感じるかもしれませんが、私は年収が月1万円UPすればすぐ回収ができると考え、将来への投資と割り切りました

今では最初からスタジオで撮っておけばよかったと心から思っています。証明写真機やスマホアプリで試行錯誤した時間は正直もったいなかったです

スタジオ担当者との会話で気づいたこと

スタジオで担当してくれたスタッフの方に、証明写真機やスマホアプリで何度も撮り直していた話をするとこんな言葉が返ってきました

プロのカメラマンでも証明写真機やスマホアプリで綺麗に撮るのは難しいです。パスポートやアルバイト応募ならまだしも、人生がかかるような大事な場面でそれを使うのは正直デメリットしかありません

この言葉を聞いて「プロでも難しいなら、素人の自分が上手く撮れるはずがない」と思いました。改めて、最初からプロにお願いするという選択が正解だった感じました

履歴書の写真は「第一印象」を決める重要なパーツ

まずは履歴書そのものを丁寧に書くことが前提ですが、書類は社内で複数の人に共有されるため写真の印象ひとつで選考に影響が出る可能性も十分にあります

だからこそ、履歴書の写真は「あなたの第一印象」を左右する最後の仕上げとも言える重要な要素です

企業の採用担当者に「この人はしっかり準備しているな」と思ってもらえるような写真を添えて、履歴書全体の完成度をさらに高めていきましょう

おまけ:就活写真のスタジオインディ

私が利用したおすすめのスタジオのリンクは以下に貼っておきます。参考にしてください

まとめ

履歴書は「簡易的な自己紹介シート」であり、いつ、誰に、どこで見られるかは分かりません

だからこそ「履歴書はシンプルかつ簡潔に。余計なことは書かない」この意識を鉄の掟として、完成度の高い一枚に仕上げてください

また、証明写真の準備はつい後回しになりがちです。ですので履歴書を作る前に先に撮影しておくのがおすすめです

今回の記事は以上です。少しでも履歴書作成の悩みや不安が軽くなれば嬉しいです

タイトルとURLをコピーしました