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30代初めての転職活動で失敗しないための進め方を完全ガイド

30代キャリア転職
  • 転職サイトか転職エージェントどちらに登録するべきなのか?
  • 履歴書や職務経歴書は就職活動のような書き方で良いのか?
  • 企業への応募は自分から直接しなければいけないのか?

30代で初めて転職を考えたとき、多くの方がこうした疑問や不安を抱えます

しかし、その疑問や不安を抱えることは、決して珍しいことではありません。転職活動が初めての方は、知識や経験がないのは当たり前ですし、むしろ自然なことです

実際、私も30代で初めての転職を経験しました

2年間の転職活動を経て、日系中小企業の化粧品メーカーから大手企業の食品メーカーへ転職に成功し、年収は150万円以上アップしました

この成功の大きな要因となったのが事前準備です。私の実体験から断言できますが、十分な準備を行わなければ、転職活動がうまくいくことはありません

準備をするうえで一番大切な考え方は、入社後に成果を出し、活躍できるかどうかを見据えたうえで転職活動を進めることです

本記事では、30代での転職を成功させるための転職活動の進め方と事前準備の方法を私の実体験をもとに解説いたします

最後までお読みいただくことで、転職活動に対する疑問や不安が解消され、失敗なく転職活動を進められるようになります

それでは解説していきます

  1. STEP1|転職の目的と軸をしっかり設定しておく
    1. 転職の目的と軸の考え方について
    2. 「なぜ」を3回繰り返して転職の目的と軸を具体的にしていく
    3. 転職の軸のなかで譲れないものを3〜4つに絞る
  2. STEP2|転職サイトに登録し情報収集を行う
    1. 履歴書・職務経歴書の作成前に転職サイトで情報収集する
    2. リクナビNEXT|幅広い求人が見られる日本最大の転職サイトがおすすめ
  3. STEP3|履歴書・職務経歴書を作成する
    1. 履歴書を作成する前に押さえておくべき3つのポイント
    2. 職務経歴書を作成する前に押さえておくべき3つのポイント
  4. STEP4|転職エージェントに登録し企業に応募をする
    1. 転職エージェントとキャリア面談
    2. ①おすすめの転職エージェント|sincereed(シンシアード)
    3. ②おすすめの転職エージェント|キャリアチケット
    4. ③おすすめの転職エージェント|Geekly(ギークリー)
    5. 転職の方向性を改善しながら求人紹介を待つ
    6. 転職エージェントから紹介された求人票に応募してみる
  5. STEP5|内定承諾後、退職と社内引き継ぎのスケジュールを立てる
    1. 内定通知から承諾までの流れについて
    2. 退職を伝える前にスケジュールを立てる
    3. 引き継ぎの提案スケジュールの具体的な立て方
    4. 引き継ぎの提案スケジュールに基づいて、勤務先に退職を伝える
  6. STEP6|退職後、入社準備をする
    1. 入社手続きは早めの行動が大切
    2. 転居が伴う場合は早めの行動が大切
  7. 転職活動の進め方のQ&A
    1. Q|転職活動ってまず何から始めればいい?
    2. Q|もりさくさんの転職活動の期間はどれくらいだった?
    3. Q|在職中に転職活動しても大丈夫?
    4. Q|転職が初めてです。転職エージェントを使った方がいい?
    5. Q|面接が苦手。どう対策すればいい?
    6. Q|転職は考えているけど、やりたい仕事が分からない。どうすればいい?
  8. まとめ

STEP1|転職の目的と軸をしっかり設定しておく

まず初めに転職活動を始める前に大切な転職の目的と軸の設定について解説をしていきます

転職の目的と軸の考え方について

転職の目的と軸の考え方は「自分の人生が豊かにする」ためにどんな転職にしていくかを具体的に考えてきます

抽象的だと思いますので、以下の一例を参考にしてみてください

転職の目的と軸は、必ず転職する前と後でどう変わりたいかを具体的に考え、一度書き出してみることが大切です

書き出して見える化することで転職活動の判断基準が明確になり、転職する方向性がみえてきます

まずは「転職を通じて自分の人生をどう豊かにしたいのか」という視点から、転職で叶えたいことを整理していくことから始めてみましょう

「なぜ」を3回繰り返して転職の目的と軸を具体的にしていく

転職の目的や軸について考えてはみたものの「どうしても表面的な内容にとどまってしまう」「深掘りの仕方がわからない」と悩むと思います

そんなときにおすすめなのが「なぜ?という問いを3回繰り返すという方法です

これは、私自身も実際に取り入れていた思考法で転職の目的や軸をより具体的に整理するのに非常に役立ちました

たとえば、転職後の条件として「異業界(食品業界)×同職種(営業職)を目指したい」と「残業時間を今よりも減らしたい」の2つあったとします

理由を掘り下げいくときに「なぜ自分はそう考えるのか?」という問いを1つのキーワードに対して3回繰り返していきます

深掘りを重ねていくことで、表面的な条件ではなく、その背景にある自分自身の価値観や大切にしたいことが見えてきます

結果として、転職で本当に叶えたい目的やそれを実現するために必要な条件(=転職の軸)が明確になり、ぶれない判断基準が自分の中で作ることができます

表面的な希望から一歩踏み込んで自分の本音に向き合うきっかけになりますので、ぜひ試してみてください

転職の軸のなかで譲れないものを3〜4つに絞る

転職の目的や軸の整理ができたら、最後に「自分にとって絶対に譲れない条件を3〜4つに絞るようにしてください

なぜ絞る必要があるのかというと、転職活動が本格化すると数多くの求人情報や選択肢に触れることになり、本来大切にすべき条件を見失ってしまう可能性があるからです

また、人が一度に意識・記憶できる情報の数には限界があります。優先順位を事前に明確にしておくことで、判断軸がブレずに転職活動を進めることができます

たとえば、次の3つを譲れない条件として選んだ場合に、それぞれについて「転職した場合」と「転職しなかった場合」でどのような違いが生じるかを併せて整理しておくことをおすすめします

1.年収:500万円※額面金額

パターン内容
転職した場合給与アップの可能性がある。成果に応じた報酬が得られる環境を選べる。
転職しなかった場合年功序列の風土で、大幅な昇給はこれからも見込めない可能性が高い。

2.残業時間:10時間/月平均

パターン内容
転職した場合残業が少ない会社や制度が整った職場を選択できる可能性がある。   
プライベートの時間も確保できる可能性がある。
転職しなかった場合現状と変わらず、月30時間以上の残業が続く可能性が高い。

3.職場環境:ITシステムに投資している

パターン内容
転職した場合業務効率が向上し新しい知識やスキルが得られる。
成長できる環境に身を置ける。
転職しなかった場合古いシステムを使い続けなければならず、非効率で業務ストレスが溜まる。
会社が改善する気持ちがなければ、大きな変化は期待できない。

このように、譲れない条件の中身までを具体的に言語化しておくことで、内定が複数出た場合でも迷わず決断することができます

活動中はスケジュールに追われじっくり考える時間が取りにくくなります。転職活動を始める前にあらかじめ整理しておくことが大切です

STEP2|転職サイトに登録し情報収集を行う

次に実際に転職サイトに登録をし情報収集を行うことについて解説をしていきます

履歴書・職務経歴書の作成前に転職サイトで情報収集する

転職の目的や軸が明確になると、直ぐに履歴書や職務経歴書の作成に取りかかりたくなるかもしれません

しかし、その前にまず転職サイトへ登録し、業界や企業に関する情報を収集することが非常に重要です

なぜなら業界ごとに企業が30代の転職者に求める人物像やスキル、任される業務内容は大きく異なるからです

未経験でも応募可能なポジションがあるのかどうかも、事前に調べなければ分かりません

そうした情報を把握しないまま書類を作成してしまうと、採用側のニーズとズレた内容になり、書類通過率が下がる可能性があります

たとえば、目指す業界の求人を複数社チェックすることで、募集背景や労働条件、求められる経験などの傾向が見えてきます

それによって、本当に自分がその業界で働きたいのかどうかを再確認する材料にもなります

まずは転職サイトに登録して、業界・企業の最新情報を収集し、転職の目的と軸の方向性を改めて確かめる作業が大切です

リクナビNEXT|幅広い求人が見られる日本最大の転職サイトがおすすめ

おすすめ度:★★★★★
求人数:1,157,000件以上(2025年7月現在)
特徴:業界最大規模の転職サイトで履歴書・職務経歴書を作成できる無料ツールや自己分析機能も充実


『リクナビNEXT』は、30代で初めて転職を始める方にとって登録をしておくべきおすすめの転職サイトです

その理由としては、求人数が国内最大級であり自分に合った求人を探しやすい環境が整っているため情報収集もしやすいからです

さらに、履歴書や職務経歴書の作成をサポートする無料ツールや「グッドポイント診断」などの自己分析機能も充実しています

ただし、リクナビNEXTは転職エージェントのような面接対策やキャリア相談といったサポートは受けられない点には注意が必要です

私が実際に行っていた活用方法としてはリクナビNEXTに登録して求人情報を収集し、その内容をもとに転職エージェントのサポートを受けながら転職活動を進めていました

登録は無料ですので、まずは一度登録してみて自分自身に合うかどうかを試してみることをおすすめします

STEP3|履歴書・職務経歴書を作成する

ここでは、履歴書・職務経歴書の作成について解説していきます

履歴書を作成する前に押さえておくべき3つのポイント

履歴書を書く前に、まず次の3つのポイントを押さえておくことが大切です

  1. 履歴書は、転職サイトにあるフォーマットをダウンロードして使っても問題ない
  2. 履歴書はシンプルかつ簡潔にまとめ、余計なことは書かないようにする
  3. すべての項目を無理に埋める必要はない

この中で特に重要なのが「履歴書はシンプルかつ簡潔に、必要な情報だけを書く」ということです

企業採用担当者は日々、多くの応募者から履歴書を受け取っており、すべての書類を細かく丁寧に読んでいるとは限りません

場合によっては、ざっと目を通して判断されるケースもあります

そのため、伝えたい情報はできるだけわかりやすく整理し、採用担当者が短時間でポイントを把握できるように意識して書くことが大切です

履歴書の具体的な作成方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、作成前にインプットとして読んでおくことをおすすめします

職務経歴書を作成する前に押さえておくべき3つのポイント

職務経歴書は基本的に自由形式で作成する書類のため「これが正解」という絶対的な書き方は存在しません

とはいえ、書類選考を通過しやすくするために事前に押さえておくべき重要なポイントが3つあります

  1. 職務経歴書は「最後まで読まれない可能性がある」ことを前提に書く
  2. 冒頭の職務概要(5行程度・250文字前後)で企業担当者の心を掴む
  3. 略語・業界用語・社内独自の言い回しは避ける

企業担当者は、日々多くの職務経歴書に目を通しています。最初の段階で興味をもってもらえなければ、最後まで読まれない可能性も十分に考えられます

たとえば、本やSNS投稿の冒頭を読んで「なんか違う」と感じてすぐに閉じた経験があると思います。職務経歴書もそれと似たような感覚で読まれるイメージです

最初に目に入る職務概要は、まさに勝負のポイントです。ここで採用担当者の関心を引けなければ、その後にどれだけ良いことが書かれていても読まれずに終わる可能性があります

そして職務経歴書は、採用担当者にとってすぐ理解できるかも重要なポイントです。読み手がその業界に詳しいとは限らないため、誰が読んでも理解できる表現を心がけましょう

職務経歴書の作成には、ここで紹介したポイント以外にも押さえておくべき点が数多くあります

より詳しい内容は、以下の記事で解説していますので作成前にインプットとして読んでおくことをおすすめします

STEP4|転職エージェントに登録し企業に応募をする

ここでは、転職エージェントに登録し企業に応募する具体的な手順を解説していきます

転職エージェントとキャリア面談

キャリア面談は、転職活動のスタートとして非常に重要です。事前準備をしっかり行うことで、スムーズに求人紹介を受けられます

キャリア面談では、履歴書や職務経歴書を見ながら転職理由や希望する業界・職種、条件などをしっかり固めていく作業になります

ここで活きるのが、事前に決めておいた「転職の目的と軸」です。これが明確であれば、質問の多くに自信を持って答えられます

さらに、履歴書と職務経歴書を事前に作成しておけば、面談はよりスムーズです

私自身、最初の面談では「転職の目的と軸」「履歴書・職務経歴書の作成」が全く準備できておらず、結果的に1時間が「ただの相談」で終わってしまいました

その後、転職活動の方向性を固めるために再度面談を受け直すことになり求人紹介が進まない状態が続きました

キャリア面談は、事前に整理した「転職の目的と軸」や「作成した履歴書・職務経歴書」をアウトプットする場でもあります

そういうことも理解をしたうえで、事前準備を万全に整えて臨むことが大切です

①おすすめの転職エージェント|sincereed(シンシアード)

おすすめ度:★★★★★
求人数:2,400件以上
特徴:大手企業のハイクラスポジションに特化した転職エージェント


『sincereed』は、大手企業やIT・WEB系のDX人材などのハイクラス転職を目指す方におすすめの転職エージェントです

サントリー、NTTデータ、豊田通商、DENSOといった大手人気企業の求人に加え、シンシアード独自の非公開ポジションを保有している点も大きな強みです

他では出会えない、魅力的な求人に出会えるチャンスがあります

さらにリクルート出身の経験豊富なコンサルタントが多数在籍しており、企業と求職者の両方を一貫して担当する両面型だからこそ、質の高い転職サポートを受けられます

「今よりもっとやりがいのある環境に行きたい」「大手企業でキャリアを磨きたい」そんな方には、シンシアードへの登録と面談をしてみることをおすすめします

②おすすめの転職エージェント|キャリアチケット

おすすめ度:★★★☆☆
求人数:非公開
特徴:成長企業特化型転職エージェントサービス


『キャリアチケット転職エージェント』は、レバレジーズ株式会社が運営する転職エージェントです

25〜35歳の成長意欲あふれる若手人材に特化し、企業と直接つながるダイレクトリクルーティング型を採用しています

目先の転職活動だけでなく、中長期的なキャリア形成までサポートしてくれる点も大きな魅力です

「これからどんなスキルを身につけたいか」「どんなキャリアを歩みたいか」といった理想像の言語化を一緒に考え、伴走してくれるパートナーとして心強い存在になってくれます

現在、企業向けに「1年間限定で月額利用料0円キャンペーン」(2024年9月11日〜2025年9月10日まで)を実施中です

このキャンペーンにより成長企業の登録も増える可能性もあり、自分に合った企業に出会えるチャンスも広がります

③おすすめの転職エージェント|Geekly(ギークリー)

おすすめ度:★★★★★
求人数:39,000件以上(2025年6月現在)
特徴:ITベンチャー企業の求人に特化した転職エージェント


『Geekly』は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。IT業界やベンチャー企業への転職を目指す人には最適なサービスです

IT・ゲーム・Web・eスポーツ業界など、専門性の高い非公開求人を多数保有しているのが強みです

エンジニアやデザイナーだけでなく、IT企業の営業職・マーケ職・管理部門などの求人も豊富なため、技術職以外の方にもチャンスがあります

Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界を志望する人にとって心強い味方です。未経験でも条件交渉を支援してくれるため、年収アップや理想の働き方を実現したい人に特におすすめです

転職の方向性を改善しながら求人紹介を待つ

求人紹介を待つ間も転職の方向性を見直し、必要に応じて改善することが大切です

キャリア面談が終わっても、すぐに求人が紹介されるとは限りません

タイミングや時期によって求人数が少ないこともありますし、希望条件や業界の選択が狭すぎると紹介のハードルが上がってしまいます

私の場合ですが、キャリア面談後に1か月ほど求人紹介がありませんでした。原因は、年収の希望条件を高く設定しすぎて自分で選択肢を狭めてしまったことです

もし数か月待っても求人紹介がない場合は、希望条件や業界選択などを見直すことが必要です。改善点を整理し、再度転職エージェントに連絡してキャリア面談をお願いしましょう

求人をただ待つだけではなく、方向性の改善を続けることが転職成功の近道です

地味な作業に見えますが転職活動の方向性をより良くをしながら、転職エージェントと密に情報を取り合うことで求人紹介を受ける可能性が高まります

転職エージェントから紹介された求人票に応募してみる

転職エージェントから紹介された求人の中で、自分の転職の目的と軸とマッチするのがあれば積極的に応募してみましょう

求人票を眺めているだけでは、書類選考や面接での雰囲気を体感することはできません

実際に応募することで、自分の履歴書や職務経歴書の通過率、面接での受け答えの難しさなどを知ることができます

応募してみて書類選考で落ちることもあれば、面接でうまく話せないこともあります。しかし、それらは行動したからこそ気づける課題です

最初は「落ちたらショック」と感じるかもしれませんが、失敗を次に活かせば成長につながります

迷っている求人があればまずは応募してみて、一歩踏み出してみましょう。行動しなければ何も変わりません。経験を積みながら、自分に合う企業を見つけていくことが大切です

求人応募に不安がある方は、事前知識として「転職エージェントと転職サイトの違い」や「初めて転職する方は何社応募すべきか」を解説した記事もあわせて参考にしてください

STEP5|内定承諾後、退職と社内引き継ぎのスケジュールを立てる

ここでは内定承諾後、退職と社内引き継ぎのスケジュールの具体的な手順を解説していきます

内定通知から承諾までの流れについて

まず、イメージしやすいように内定通知から承諾までの流れを図解で解説します。ここでは、転職エージェントを利用した場合に絞って説明します

これは、私が実際に転職活動を行った際に踏んだ1〜6のステップをもとにしています

注意点として転職エージェント経由で内定通知の連絡があっても、その時点では「正式な内定確定」ではありませ

企業の採用担当者と年収条件や勤務地など細かな最終確認を直接行い、それに同意したうえで承諾することではじめて正式に内定が確定します

そのため、内定通知が届いたからといって、すぐに現職へ退職の連絡をするのは避けましょう。必ず正式な確定を経てから退職の連絡と社内の引き継ぎを行うようにしてください

また、円満退職に向けての完全マニュアルを記事にまとめたものもありますので、ぜひそちらもあわせて参考にしてみてください

退職を伝える前にスケジュールを立てる

企業の採用担当者と年収条件や勤務地などの最終確認を行い、同意したあとは退職手続きに入ります。しかし、この段階でも転職活動のスタート時と同じく事前準備が欠かせません

自分が退職しても、同僚は職場で働き続けます。引き継ぎが不十分だと、同僚の業務量が増えたり重要な仕事が滞ったりする恐れがあります

法律上は2週間前に申告すれば退職できますが、職場の円滑な運営や信頼関係を守るためには計画的な準備が必要です

もし自分が引き継ぎを受ける立場なら、次のように感じるはずです

  • 退職が決まっていたならもっと早く知らせてほしい
  • 引き継ぎは計画的に行って、最後まで責任を持ってほしい
  • 重要な仕事が残ったまま辞められたら困る

こうした不満を避けるためにも「自分の業務内容を棚卸しし、誰に何を引き継ぐのか、どのようなスケジュールで進めるか」を提案ベースでも構わないのであらかじめ考えておきましょう

退職は、周囲との関係や業務の進行に大きく影響します。事前準備と計画的な引き継ぎで、円満退職とスムーズに新しい会社へ入社ができる事前準備が大切です

引き継ぎの提案スケジュールの具体的な立て方

頭の中で考えるだけでなく、以下のようなポイントを箇条書きで整理しておくことで、具体的なスケジュールを立てられます

  1. 退職日はいつか(有給休暇の消化も含めた最終出社日)
  2. 自分の業務を誰に引き継ぐ予定か(※仮でOK)
  3. 社内外の関係者への挨拶や連絡はいつ、どう進めるか
  4. 担当中の重要な案件は、自分で退職日までに完了できるか
  5. 自分で完了できない場合は、どこまで終わらせてどこから引き継ぐか

このように事前に準備をしておくことで、ただ「退職します」と伝えるのではなく「引き継ぎはこう考えています」と説明できる状態を作れます

「どうせ辞めるし、もう適当でいいや」と投げ出すのではなく、最後まできちんとやり遂げてから退職する方が、自分自身も気持ちよく新しい会社へ入社することができます

そして何より、そうした姿勢は今まで関わってきた人たちとの信頼関係を大切にする行動でもあると思っています

退職後もどこかで再びつながる可能性があるからこそ、誠実な振る舞いは必ず良い形で自分に返ってきます

引き継ぎの提案スケジュールに基づいて、勤務先に退職を伝える

退職を伝えるときは、事前に作成した引き継ぎの提案スケジュールをもとに、自分主導で進めることが大切です

計画を持たずに退職を伝えると、退職日が確定しなかったり引き継ぎが滞って有給休暇を消化できなかったりする恐れがあります

引き継ぎの提案スケジュールが固まったら、まずは所属部署の上司や責任者に直接退職の意思を伝えましょう。これは、会社への説明や調整の窓口が上司や責任者だからです

直接話すさいは「退職する」という意思表示だけでなく、引き継ぎの進め方についても相談してください

事前に用意したスケジュールを共有すれば、相手も退職日から逆算した段取りをイメージしやすくなります

逆に「どうすればいいですか?」と丸投げしてしまうと、スケジュールが曖昧なまま進み、退職や入社に支障が出るリスクが高まります

退職をスムーズに進めるためには、事前準備と自分主導の進行です。引き継ぎの提案スケジュールに基づいて上司と具体的な話し合いを行い、計画的に次のステップへ進みましょう

STEP6|退職後、入社準備をする

最後に退職後の入社準備についての解説をします

入社手続きは早めの行動が大切

入社手続きは、案内を受けたらすぐに対応することが重要です。後回しにすると、提出期限に間に合わないリスクがあります

退職後に有給休暇を消化して長期休暇を取る方も多いですが、入社手続きは自分企業の採用担当者と直接やり取りを行う必要があります

私が実際に企業の担当者から求められた手続きは以下の通りです

  1. 就職承諾書の提出
  2. ICカード(社員証)用画像の提出
  3. 社宅の手続きの事前確認の提出
  4. 入社前健康診断の受診
  5. 団体保険等の同意書の提出
  6. 「年金手帳」 「雇用保険被保険者証」 の提出
  7. 卒業証明書の提出
  8. 運転記録証明書の発行

企業によって内容は異なりますが、私の場合は入社1か月前に案内が届き、すぐに対応できるものもあれば時間がかかるものもありました

必要書類や手続きを理解し特に発行や受診に時間がかかるものは、連絡を受けた日から準備を始めることが重要です

入社手続きは「早め早め」が鉄則です。採用担当者からの連絡があったら即日内容を確認し、期限に遅れないよう計画的に対応しましょう

転居が伴う場合は早めの行動が大切

転職に伴って転居が必要な場合は、できるだけ早く動き出すことが大切です

入社時期によっては物件数が少ない閑散期にあたることがあります。また、社宅には家賃上限や立地条件などの制限があるため、物件探しに時間がかかることも珍しくありません

私の場合、以前の会社の社宅制度を利用しており契約名義が会社になっていました。そのため、新しい会社に入社する際、一度退去する必要があると案内されたのは入社の1か月前でした

加えて入社が2月の閑散期だったこと、そして社宅の上限金額が決まっていたことも重なり、物件探しに非常に苦労しました

転居が伴う場合は、企業の採用担当者から物件探しの案内が来た時点で直ぐに動き出しましょう。そして、社宅利用をする場合は、物件を探す前に制度の内容を理解しておくことをおすすめします

転職活動の進め方のQ&A

ここではよく読者の方からいただく質問について、Q&A形式で解説をします

Q|転職活動ってまず何から始めればいい?

まずは「転職の目的と軸」を明確に設定しましょう

転職で叶えたいことやそのための条件を洗い出し、活動の方向性を定めることが大切です。目的が曖昧なまま進めると判断基準がぶれてしまい、入社後のミスマッチにつながります

たとえば「年功序列ではなく成果主義の会社に入り、年収を100万円以上アップさせて人生をより豊かにする」などできるだけ具体的に考えるといいです

具体的な目的や軸が決まれば、それを実現できる業界や職種も自然と絞られます。まずはここからスタートすることをおすすめします

Q|もりさくさんの転職活動の期間はどれくらいだった?

私の場合、本気で取り組んだ転職活動の期間は1年間です

実際には2年間転職活動をしていましたが、最初の1年間は目的を持たずとあえず転職サイトとエージェントに登録をして過ごしてしまいました

その結果、求人票が届いても「まだ早いから」と応募せず、時間だけが過ぎていきました

この経験から「なぜ転職をするのか」「転職で何を求めるのかを明確にすることの重要性に気づきました

根本的な転職する目的が固まっていないと、活動が中途半端になり結果的に長期化してしまいます。私も、目的を明確にしてからは応募や選考の判断が早くなり、活動が格段に効率化しました

転職活動を効率よく進めるためには「なぜ転職するのか」という目的を固めることが不可欠です。目的が定まれば、判断スピードも上がり短期間で納得できる転職先にたどり着けます

Q|在職中に転職活動しても大丈夫?

はい、在職中に転職活動をすることをおすすめします

会社を辞めて転職活動に専念する方法もありますが、働きながらであれば給与が得られるため生活費を確保でき精神的な安定も保てます

転職は必ずしも一度で内定が決まるとは限らないため、失敗や長期化のリスクを考えて、今の会社で働く権利は残しておいたほうが安心です

もし転職が長引き生活防衛資金が尽きてしまえば、その焦りから「内定をくれた企業ならどこでもいい」という状態になってしまう可能性があります

そうなってしまうと本来の転職目的から外れた選択をしてしまいます。そのため、生活の安定と判断の冷静さを保つ意味でも在職中に活動するほうがいいです

どうしても退職後に専念したい場合は、条件はありますが利用できる給付制度もありますので、以下の記事を参考にしてください

Q|転職が初めてです。転職エージェントを使った方がいい?

特に初めて転職する方は、転職エージェントの利用をおすすめします

転職が初めての場合、企業への応募方法、履歴書・職務経歴書の作成、面接対策、条件交渉など慣れないことが多く迷います

転職エージェントを利用すれば、こうした疑問や不安に対して具体的なアドバイスやサポートを受けられます

私も転職エージェントを利用し、日系中小メーカーから日系大手メーカーへの転職に成功し、結果として年収は150万円アップしました

ただし、サポートの質は担当者によって大きく異なります。求人をとりあえず送るだけの担当者もいれば、親身になってキャリア相談に乗ってくれる担当者もいます

結局のところ、転職エージェントも「人」ですので自分に合う担当者を探す姿勢が大切です

転職エージェントは、自分に合う担当者と出会えれば理想の転職に大きく近づけます

1回利用して合わなかったとしても諦めず「合わなかったから次を探す」という前向きな気持ちで活用していきましょう

本記事で紹介したおすすめの転職エージェントリスト

Q|面接が苦手。どう対策すればいい?

面接が苦手な方は、転職エージェントのサポートを活用しながら、自分の職務経歴書を改めて見返すことが大切です

転職エージェントは、応募企業の質問傾向や面接官の情報など、過去のデータを豊富に持っています。そのため、受け答えの仕方や注意点を具体的に教えてくれます

さらに自分自身で対策するさいには、職務経歴書を読み込み「なぜこの経験を書いたのか」「なぜこれは成功し、これは失敗したのか」などを改めて整理し直しておくことが重要です

私も面接対策に多くの時間をかけましたが、当日聞かれる質問は必ずしも事前準備した内容とは一致しませんでした

むしろ、その場で柔軟に対応できるかどうかが大切でした。実際に感じたのは「職務経歴書の内容を深く理解し、考え抜いて書いているか」が一番重要だということです

「もう職務経歴書を提出してしまったんですけど…」と思っても心配はいりません。当日、面接官に深掘りされた質問があれば、その場で補足やエピソードを追加しながら対話すれば十分対応できます

面接対策では、転職エージェントのサポートと情報を活用しつつ、自分の職務経歴書を徹底的に理解しておくことが重要です

Q|転職は考えているけど、やりたい仕事が分からない。どうすればいい?

まずは「なぜ転職しなければならないのか」という理由を明確にし、そこから逆算をして考えていきましょう

今の職場で転職を考えるきっかけとなった原因が必ずあるはずです。その根本原因を整理しないまま活動を始めると、目的が曖昧なまま惰性で転職を進めてしまいミスマッチにつながります

たとえば「業務成果に見合わない報酬」「残業が常態化し改善されない職場環境」など不満や改善したい条件があるはずです

たとえば「成果に見合った報酬がほしい」という理由なら、その条件を満たせる業界や職種を探し、仕事内容や求められるスキルを情報収集と勉強して、自分にできそうかを判断します

つまり、いきなり「やりたい仕事」を探すのではなく「なぜ転職するのか」を起点に業界・職種を絞り込み、その中から興味や適性に合う仕事を見つけていくことをしてみてください

まとめ

「30代で初めての転職活動で失敗しない進め方」を私の実体験をもとに解説しました

私が転職活動を通じて感じたのは「成功の8割は事前準備で決まる」ということです

事前準備には、転職を考えた理由の整理、希望条件の明確化、履歴書・職務経歴書の作成、面接対策など多くの工程があります

これらを進めていくと最終的には「自分は転職で叶えたいことは何なのか」という軸に行き着きます。ですので転職活動の前段階での準備が、その後の進め方や結果を大きく左右します

この記事で紹介した流れに沿って進めていただければ、私自身がそうだったように理想の転職に近づくことができます

転職活動では失敗もありますが改善を重ねながら続ければ、最後には納得できる求人に出会い内定を得ることができます

ぜひ前向きな気持ちで、一歩ずつ進めていきましょう

記事で紹介した転職サイトと転職エージェントリスト

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