30代は入社してすぐに転職先の社員と同じ活躍ができる即戦力が求められるため、それに見合うスキルがないと転職は難しいです
20代と違い現場で活躍することに加え、マネジメントやこれから会社組織の中枢を担う人財としてのスキルも求められます
現在の転職市場は売り手市場と言われていますが「すべての年代が転職しやすい」というわけではなく、30代に求められるスキルがなければ転職の難易度も高くなります
私は2年間の転職活動を経て、30代で初めて転職をしました。2024年に中小企業から大企業へ転職し、年収も150万円アップに成功しました
この記事では、私の実体験をもとにスキルなしの30代男性が転職するのは難しい理由やどうすれば転職に成功することができるのか具体的に解説します
この記事を読むことで、スキルなしで転職することの難しいさを理解したうえで今後の転職戦略に役立てることができます
私は転職するのに2年かかりましたが、この記事を読むことでスキルなしの状態でも短期間で転職を成功させられる可能性があります。参考にしていただければ嬉しいです
スキルなしの30代男性が転職するのは難しい

ここではスキルなしの30代男性の転職がなぜ難しいのか理由を解説していきます
30代男性の転職入職率|30代のタイミングで入職率が下がる

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要について(P14)」をもとに加工
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/gaikyou.pdf)
厚生労働省の調査によると、30-34歳は9.2%、35-39歳は8.0%と年齢が上がるにつれて入職率は低下します
特に30代後半にさしかかると入職率はさらに低下し転職の難易度も高まっていきます
30代で転職を考えるなら30代前半のうちに転職活動を始めることをおすすめします
30代に求められるスキル|即戦力となる能力やスキルがないと難しい

出典:厚生労働省「能力開発基本調査:結果の概要|令和5年度(P7)」をもとに加工
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/104-05b.pdf)
厚生労働省の調査によると、企業が正社員(50歳未満)に最も重視する能力やスキルの一つが職種に特有の実践的スキルです
例えば営業職であれば、顧客対応力や商品提案力、クロージングスキルといった現場での必要な力(=即戦力)をもっていることが重要なスキルになります
私が転職活動を通じて感じたのは、30代は「キャリアもそれなりにあり実践的なスキルが備わっているのは当たり前」と企業側からみなされるということです
今までどんな経験を積み、そこでどんな能力やスキルを培ってきたのかを20代以上に厳しい視点でチェックされます
職種に活かせる能力やスキル、経験がない状態であれば転職の難易度も高くなります
スキルなしの30代男性が転職した方がいいケース

ここでは今の会社に残らず転職した方がいいケースについて解説していきます
職場環境や待遇面に不満|努力しても変わらないなら見切りをつけるときです

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要について(P15)」をもとに加工
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/gaikyou.pdf)
厚生労働省の調査によると、30代が転職する理由として上位にくるのが職場環境や待遇面への不満です
職場環境や待遇面は個人だけの力で変えるのは限界があり、会社も本気で変わろうとしない限り環境はいっこうに変わりません
私は30代で転職したきっかけは「年収」でした
年収をあげるために自ら責任の重い仕事を引き受け、成果もだして会社へ貢献をしてきました。しかし、評価されたにもかからず年収が上がったのは1,000円/月です
年収が上がっても同じ職場の年上・年下の同僚と年収がほとんど変わらない状態でした
自分がだした成果と報酬がまったく釣り合っていないと感じて転職することを決めました
会社の評価制度や年功序列などの仕組みは個人がいくら努力しても変えることは難しいですし、その努力が将来的に報われるかどうかもわかりません
自分なりに環境をよくしようと努力しているけれど報われない方は、自分のことをきちんと評価してくれる会社へ転職することをおすすめします
自分の成長やスキルアップが望めない環境|転職を考えるときです
自分の成長やスキルアップが望めない背景として、今いる職場環境が大きく影響します
私は転職をする前は「今のまま仕事ができていて困っていないし、わざわざ環境を変える必要もない」と思い込んでいました
当時働いていた会社は、小規模で異動したとしても環境が大きく変わらず、今までのやり方で通用してしまうので成長するきっかけや新しいスキルを身につける機会がない状況でした
そんなときに感じたのは「今の環境でキャリアを積み続けて他の会社でも通用するのか」ということです
その疑問をきっかけに、成長やスキルアップが望めない環境に留まるリスクを真剣に考えるようになり30代のうちに転職することを決めました
実際に転職して感じたのは「30代でゼロから新しいことにチャレンジするのは想像以上にきつい」ということです
転職先の職場環境や業務フロー、人間関係や社内システムなどすべてに慣れるところからのスタートになります。それに一つひとつ適応していくことが求められます
もし今の職場で「これ以上の成長やスキルアップは望めない」と感じているなら、柔軟に環境適応できる30代のうちに、早めに転職を検討することをおすすめします
今の会社に将来性を感じない|未来が見えないなら転職を考えるときです

出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要について(P15)」をもとに加工
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/dl/gaikyou.pdf)
厚生労働省の調査によると、30代の転職理由として職場環境や待遇への不満と並んで上位にくるのが会社の将来が不安だったという声です
私も年収以外に転職を考えた理由が会社の将来性に希望がもてなかったことでした
前の職場の状況は、毎年のように新しく発売する商品やサービスが顧客ニーズに合っておらず、まったく売れない状況でした
そんな状況が続くなかで、仕事に対するやりがいを感じられなくなった社員が次々と見切りをつけて辞めていきました
さらに当時の会社は家族経営だったので経営が傾けばオーナーの判断で会社をたたむこともできる不安定な環境にいる状況でした
将来が見通すことができない状況で、この会社にいれば一生安泰というのは保証されていません
今の会社に将来性を感じていないのであれば外の世界を見てみることも一つの選択です
スキルなしの30代男性が転職前に理解しておくべきリスク

ここではスキルなしの30代男性が転職前に理解しておくべきリスクについて解説していきます
今より年収が下がる可能性がある
スキルがない状態での未経験業界や職種に転職する場合は、一時的に年収が下がる可能性があります
その理由はあなたをスキルや経験がない状態から即戦力の人財へ育成するために、教育コストや育成期間といった負担を企業側が見込まなければいけないからです
場合によっては現場の社員にマンツーマンで育成指導をお願いしなければいけないことから、企業としてはその分のコストも補うために、転職者の初年度の年収を低めに設定される可能性があります
ただし、すべての未経験転職で年収が下がるわけではありません
企業によっては、前職と同等またはそれ以上の年収を提示してくれる企業もありますので、事前にしっかりとした情報収集をしておくことが大切です
また厚生労働省が提供している職業情報提供サイト(job tag)では、各職業の仕事内容や平均年収、必要なスキルなどが詳しくまとめられています
未経験業界や職種の情報収集にぜひ活用してみてください
賞与(ボーナス)の支給条件によって年収が下がる
未経験業界や職種への転職だけでなく、賞与(ボーナス)の支給条件によっても年収が下がるケースがあるため注意が必要です
例えば冬の賞与の算定期間が2024年6月〜12月だった場合、あなたが2025年4月に入社したとすると賞与の算定期間には在籍していないことになるため冬の賞与は支給されません
つまり、1回分の賞与が支給されないことを考えると入社初年度の年収が一時的に下がる可能性があります
事前に転職先の賞与制度や支給タイミング、決算期なども事前に情報収集しておくことが大切です
転職先の職場環境に馴染む努力が必要になる
30代になると社会人経験もそれなりに積み自信がついてきます。しかし、その経験をそのまま転職先に持ち込んでもうまくいかない可能性があります
なぜなら会社によって文化やルールがまったく異なるためです。今までのやり方に固執せず、柔軟にアレンジしていく姿勢が必要になります
30代は即戦力としての期待が大きくなることから、早い段階で職場環境に馴染むことが求められます
入社当初は、仕事を覚えるだけでなく社内の文化やルールにも慣れていく努力が必要になるため、精神的な負荷はかかることを理解しておくことが大切です
転職先の人間関係に馴染むには自分から動くことが必要になる
転職先で仕事を円滑にすすめていくうえで、特に大切になのが人間関係です
- 誰が社内のキーマンなのか
- 仕事で困ったとき誰に聞けばいいのか
- 昼食は個人で行くのかそれともチームで行くのか
最初は、重要なことから些細なことまでわからないことばかりです
私は実際に転職をして感じたのは、誰かが教えてくれるのを待っていても無駄な時間を過ごすだけということです
わからないことは自分から積極的に質問し、受け取った情報を改めて整理のうえ理解して行動に移す。この繰り返しで、ようやく少しずつ職場の人間関係に馴染んでいけるようになりました
前職で築いたつながりは転職先では使いものになりません。人間関係はゼロベースからのスタートになります
待ちの姿勢ではなく自分から行動しなければ人間関係は作れないことを事前に理解しておくとが大切です
転職先の上司が年下になる可能性がある
成果主義を重視する企業では、年功序列が廃れつつあり年下が上司になることも考えられます
スキルなしの30代が未経験の業界や職種に転職する場合、長年同じ会社で働いてきた社員と比較すると経験も知識も確実に劣ります
そのなかで大切なのは、年齢にとらわれず素直に指摘やアドバイスを受け入れて学んでいく姿勢です
自分より若い上司から学び、吸収していく気持ちが自分の成長やキャリアアップにつながります
年下の上司からの指示やアドバイスに抵抗がある場合、本当に転職すべきかどうかを立ち止まって考え直すことをおすすめします
スキルなしの30代男性が転職を成功させるための8つのポイント

ここではスキルなしの30代男性が転職を成功させるための8つのポイントについて解説していきます
転職する目的と軸を明確にする
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために「なぜ転職をするのか」「転職してなにを叶えたいのか」を明確にすることが重要です
- やりたい仕事に挑戦したいのか
- 年収を上げたいのか
- 在宅勤務やフレックスなど働き方を変えたいのか
上記のように人それぞれ転職で優先する目的や軸は異なってきます
自分が転職で「どこに行きたいのか(=目的地)」をはっきりさせて、今の自分が「どこにいるのか(=現在地)」を把握することで自分の転職の目的や軸が明確になります
例えば
目的地:正当に成果が評価される職場で働きに見合った報酬がもらえる
現在地:今の職場では成果をだしても報酬が見合ってない
このように整理すると自分にとっての転職の目的や軸は「年収」となります
整理するために今の職場への不満やモヤモヤを具体的に紙に書き出してみることが大切です。書き出すことで頭のなかが整理されて、転職で叶えたいことがみえてきます
転職の目的や軸を明確にするための方法を以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください
職務経歴書を書きながらキャリアの棚卸しをする
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、今の職場でどのようなキャリアを積み、どんなスキルが身についたかキャリアの棚卸しをすることが重要です
キャリアの棚卸しは、過去の業務内容やプロジェクトを通じての成功体験や失敗体験からどのようなスキルを身についたのかを整理していきます
例えば、小規模なプロジェクトでチームリーダーとしてメンバーをまとめるなかで後輩の育成指導に関わってきたのであれば、立派なマネジメントスキルとしてアピールできます
キャリアの棚卸し作業は、職務経歴書を書きながら整理していくのがおすすめです。実際に書き出すことで自分の強みや実績の言語化につながります
すでに志望する業界や職種が決まっている場合は、その分野で「どんなスキルが求められるのか」をイメージしながら、自分の活かせるキャリアを探して具体的に書き出してみましょう
職務経歴書の書き方について詳しく知りたい方は以下の記事で詳しく解説をしています。ぜひ参考にしてみてください
転職に役立つ資格を勉強して取得する
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、志望する業界や職種に活かせる資格を取得することも重要な要素です
ただし注意点としては、適当になんとなくで資格を選ぶのはNGです。目的は転職に活かすことなので、時間と労力をかけて取得しても転職に活かせなければ意味がありません
例えば、不動産業界の志望であれば宅地建物取引⼠、金融業界なら日商簿記など業界に直結した資格を選ぶことが大切です
実用的な資格を取得すれば履歴書に書くことができるので取得するメリットもあります
そして資格取得に向けた勉強には教育訓練給付制度の活用もおすすめです。この制度は、対象となる講座を受講し一定の条件を満たすと受講費用の一部が戻ってくるものになります
うまく制度を活用しながら転職に活かせる資格の取得にチャレンジしてみましょう

出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html)
キャリアアドバイザーのサポートを活用する
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、キャリアアドバイザー(転職エージェント)のサポートを活用することも重要です
私も実際にキャリアアドバイザーのサポートを活用して転職に成功しました
職務経歴書の添削や面接の対策など実践的なサポートに加えて志望企業や業界の最新情報も教えてもらえるので非常に心強いパートナーでした
まずは自分の転職の目的や軸をキャリアアドバイザーに面談で伝えながら、転職の方向性を相談してみるのがおすすめです
プロの視点から自分に合った企業や業界、転職活動のすすめ方のアドバイスをもらえます
キャリアアドバイザーの活用のコツや転職サイトとの違いについて以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください
企業が求めている人財を徹底的に研究する
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、企業研究や業界研究を徹底的に行うことは欠かせない要素です
特に重要なのが、企業が求めている人物像に自分がどれだけ合致しているかを見極めることです
なぜなら、求める人材像とズレていると面接どころか書類選考すら通過しないからです
「この会社で自分はどんな価値を提供できるのか?」「過去の経験をこの会社で活かせそうか?」といった視点で、自分の積み上げてきたキャリアやスキルを照らし合わせることが大切です
もし自分だけで判断が難しい場合は、キャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです
プロの視点から、あなたのスキルや経験をもとに企業や業界との相性などのアドバイスをしてもらえます
転職活動期間の区切りを設定する
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、転職活動を始める前に「いつまで活動するのか」期間の区切りを設定することが重要です
5年・10年と転職活動を続けるのは、年齢を重ねるごとに転職するハードルも高くなることから現実的ではありません
私は転職活動期間を2年と決めていました。30代という年齢も考慮して、ダラダラ続けるのではなく集中してやりきる覚悟で2年と設定しました
そして「2年以内に理想の会社が見つからなければ、今の職場に残って昇進を目指す」といった、転職活動がうまくいかなかった場合の選択肢もあらかじめ決めていました
転職活動は必ずしもすべてが順調にすすむとは限りません。思うように結果がでずモチベーションが下がることもあります
そのために自分のなかで期間を区切り、その期間中は全力でやりきる覚悟をもつことでモチベーションも維持することができます
転職活動がうまくいかなかったことも想定して、自分のキャリアの方向性をあらかじめ決めておくことも大切です
必ず家族に相談し理解を得てから転職活動を始める
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、必ず事前に家族へ相談し理解を得てから転職活動を始めるようにしてください
スキルなしの未経験転職の場合、仕事に慣れるまでは業務スピードも上がらず、入社して間もないときは残業が増え帰宅時間が遅くなるかもしれません
さらに転職によって勤務エリアが変わり引っ越しをともなう可能性もあります
一人暮らしであれば自己判断ですすめられますが、家族がいる方はそうはいきません
「転職によってどんな環境変化やリスクがありそうか」「なぜ転職したいのか」を整理をして、転職活動を始める前に家族ときちんと話し合うことが大切です
相談せず転職活動をすすめて、第一希望の企業から内定がでたのに家族の了承が得られず辞退するということにならないように注意しましょう
今の職場で成果をあげることにも目を向けて取り組む
スキルなしの30代男性が転職を成功させるために、転職活動と同時に今の職場で成果をあげることに目を向けることも大切です
なぜなら過去の実績よりも今取り組んでいる仕事の方が鮮度が高く、面接でも具体的に語りやすくなるからです
今の職場で任されている業務も真剣に取り組み、少しでも成果を残すことが転職活動でアピールポイントになります
転職活動に集中しすぎて「今の仕事はもう適当でいいや」と考えるのではなく、転職活動と現職の両立を意識しながら、今の経験を未来の武器に変えていくことが重要です
スキルなしの30代男性が転職を成功させる方法

ここではスキルなしの30代男性が転職を成功させる方法について解説していきます
今の仕事を続けながら転職活動する
スキルなしの30代男性が転職を成功させる方法として、今の仕事を続けながら転職活動をするということです
今の仕事を続けながら転職活動をするメリットとしては
- 収入の不安がなく気持ちに余裕をもって転職活動ができる
- 転職先が決まらなくても今の職場で働き続けられる
- 転職活動が刺激となり今の仕事にもいい影響がでる
です。
私は前の職場に在籍しながら転職活動をしていました。そこでよかったことは「今の職場の良さと悪さを知ることができた」ということでした
転職活動を通じて他の会社を知ることで「意外と今の会社も悪くないのかも」と再確認する瞬間がありました
大切なのは転職することが目的ではないため、今の会社以上の条件や環境が見つからなければ、無理に転職をせず現職に残り続けるという選択も視野にいれておきましょう
今の仕事を辞めて失業給付を受けながら転職活動する選択肢もある
今の仕事内容や職場環境が精神的につらく転職活動どころではない方もおられると思います
その場合は、いったん今の会社を退職し失業給付を受けながら転職活動をするという方法も検討してみてください
失業給付には条件がありますが、自己都合退職であっても最大で約5ヶ月間の給付を受けることが可能です(給付条件や期間は人によって異なるため、必ず退職前に確認してください)
この制度を活用することで精神的にも体力的にも余裕が生まれ、落ち着いて転職活動に取り組むことができます
以下の記事で、失業給付の受給条件・手続きの流れ・申請書の書き方などを図解付きでわかりやすく解説しています。詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください
理想と現実のギャップを理解する
スキルなしの30代男性が転職を成功させる方法として、理想と現実のギャップを理解することが必要です
「自分のこれまでの経験やキャリアを活かして高待遇で評価されるはず」と自信をもって転職活動を臨んでも現実はそう甘くないことが多いです
私はキャリアアドバイザーを活用して転職活動をしていましたが、紹介される求人の多くは今の業務の内容と大きく変わらず、年収も現状維持かそれ以下の条件ばかりでした
そこで気づいたのは自分が今もっている経験やスキルは「転職先ではあって当たり前のスキル」とみなされている可能性があるということです
つまり「理想の条件で採用されるためには、それ以上の価値を転職先へ示す必要がある」ということです
転職活動をしていると自分の理想とかけ離れた条件を提示されることもあります
そこで落ち込まずに
- 理想とする条件に近づくために他に語れる自分の経験やスキルを探してみる
- 足りないスキルや経験は、なにが不足しているのかを考え直してみる
- 志望する企業や業界が本当に自分に合っているのかを考え直してみる
転職活動を通じての学びから試行錯誤をして、理想と現実のギャップを埋めていく作業も転職を成功させる鍵となります
多角的にビジネスを展開している企業も転職先の候補にいれる
スキルなしの30代男性が転職を成功させる方法として、多角的にビジネスを展開している企業を転職先の候補にいれることも大切です
例えば化粧品だけを扱う企業ではなく、化粧品・食品・医薬など複数の事業を展開している企業も候補にいれてみるということです
私が転職活動を始めた頃は、ひとつの領域に特化した企業ばかりをみていました。その方が、これまでの経験やスキルをそのまま活かせると考えたからです
しかしキャリアアドバイザーから「複数の事業を展開している企業も候補にいれてみては」とすすめられたことから、視野を広げて調べてみることにしました
調べるなかで気づいたことは「複数の事業を展開している企業であれば、これまでの経験やスキルを活かせる場面が増える」ということです
つまり、多角経営の企業にはさまざまな部署やポジションがあり、自分の経験やスキルを活かせる場所が見つかりやすく、入社後のキャリの選択肢も広がります
特定分野に特化した企業だけでなく、複数の事業を展開している企業も転職先の候補に加えることをおすすめします
スキルなしの30代男性が転職成功後の心構え

ここではスキルなしの30代男性が転職に成功をした後の心構えについて解説していきます
新入社員のように手厚く教えてもらえるとは限らない
スキルなしの30代男性が転職成功後の心構えとして、新入社員のように手厚く教えてもらえるとは限らないということです
30代は社内からすれば社会人経験やキャリアがすでに備わっている人と見なされるため、即戦力として早期に環境へ順応することが求められます
私も転職先で数日間の簡単な研修を受けたあと「それでは配属先で頑張ってきてください!」とほぼなにも教えられないまま送り出されました
配属後は、前任者からの業務引き継ぎが行われ、右も左もわからない状態でした。「わからないことがあれば聞いて」と言われましたが、なにがわからないのかもわからない状況です
つまりこの経験から、30代は「自分で考え、調べ、理解し、実行ができる人財」であることが前提とされています
新入社員のように手厚く教えてもらえるとは限らない心構えをしておくことが大切です
自ら行動を起こさないと職場環境に馴染めない
スキルなしの30代男性が転職成功後の心構えとして、自ら行動を起こさないと職場環境に馴染めないということです
私は転職して感じたことは「転職してきた人だからといって周囲が自然に声をかけてもらえるわけではない」ということです
配属先に転職者が少なく新入社員から長く勤めている人が多い場合、社員同士が仲良く談笑している輪のなかに入りづらさを感じることもあります
ですが、そこで自分から一歩踏み出さなければ必ず孤立してしまいます。積極的にコミュニケーションを取る行動を起こさなければ、職場の環境に馴染むのは難しくなります
最初は、社内に知り合いがいない状態からのスタートです
「転職者だから気を遣ってくれるはず」「声をかけてくれるはず」といった期待はもたず、自分から関係を作りにいくことが職場に馴染むうえで大切になります
最後に
スキルなしの30代男性にとって転職は決して簡単なものではありません
ですが転職の目的や軸を明確にし、これまでのキャリアを棚卸しすることで、自分の経験やスキルを企業が求めている人物像に合致させることができれば、転職成功の可能性は十分にあります
もし自分ひとりで転職活動をやっていくのが不安という方は、キャリアアドバイザー(転職エージェント)のサポートを活用することも一つの方法です
プロの視点からアドバイスをもらい、転職の方向性を明確にすることでスキルなしの30代男性でも転職成功の可能性を高めることができます
この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば嬉しいです
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