【後編】初めての転職|転職の目的と軸の考え方・決め方・すすめ方を解説

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前回の記事では、転職の目的や軸を整理するためのツールとして「転職軸マップの作り方」をご紹介しました

改めてお伝えすると、転職軸マップとは「自分の現在地を把握し、どこへ向かう(目的地)かを考える転職地図」になります

地図を作るステップ
  1. 今の現在地を確認する
  2. 現在地から行きたい目的地を決める
  3. 目的地にたどり着くための道のりを考える
  4. 歩きながら途中で地図をチェックする

前回の記事では「前編」として

  1. 今の現在地を確認する
  2. 行きたい目的地を決める

この2つを中心に解説しました

まだ前編を読んでいない方は、先に以下の記事を読んでいただくとより理解が深まります

今回は「転職軸マップの後編」である「3.目的地にたどり着くための道のりを考える」と4.歩きながら途中で地図をチェックする」この2つを解説していきます

この記事を読むことで「転職の目的や軸」がしっかりと定まり、転職活動に自信を持って取り組める準備が整います。ぜひ参考にしてください

おさらい|転職の目的・軸を決めるとは

この記事を読んでいる方は「仕事を頑張っても給料に反映されない」「時間外労働が当たり前になっている」など、なにかしらのきっかけで転職活動を始めたと思います

転職の目的・軸を決めることは、その転職活動をするきっかけをもとに、転職で叶えたい優先事項を決めることになります

おさらい|転職の目的・軸を決めるためのツール紹介

転職の目的・軸を決めるために役立つツールとして転職軸マップの作り方をご紹介します

転職軸マップは、自分の現在地を理解しどこに行きたいのかを考える自分専用の地図を作ることです

自分専用の地図を作るためのステップは4つです

地図を作るステップ
  1. 今の現在地を確認する
  2. 現在地から行きたい目的地を決める
  3. 目的地にたどり着くための道のりを考える
  4. 歩きながら途中で地図をチェックする

このステップ4つについては、自分の頭で考えてステップごとに箇条書きで整理することが大事です

Excel・Word・PowerPoint・スプレッドシート・アプリなど自分が整理しやすいもので問題ありません

手書きのほうが整理しやすいという方は、紙に書いてももちろんOKです

それでは具体的に「3.目的地にたどり着くための道のりを考える」と「4.歩きながら途中で地図をチェックする」を解説していきます

目的地にたどり着くための道のりを考える

理想とする会社を知る

地図を作るステップの「1.今の現在地を確認する」「2.現在地から行きたい目的地を決める」この2つをもとに自分が理想とする会社の情報収集をしていきます

前回の記事では、以下の事例で自分が転職で叶えたい1〜10の項目をリストアップしました

再掲|例えば
  1. 会社の規模:中小企業
  2. 業界・職種:食品業界・営業職
  3. 勤務地:東京・大阪・名古屋(地方じゃなければどこでも可)
  4. 年収:500万円※額面金額
  5. 就業時間:9:00〜17:30
  6. 残業時間:10時間/月平均
  7. 年間休日:123日
  8. 有給休暇消化率:70%以上
  9. 福利厚生:家賃補助、営業手当、時間外手当
  10. 職場環境:自分の裁量で任せてくれる、他責にしない、ITシステムにしっかり投資している

そこから自分の優先事項をより明確にするために、1〜10項目の中から「自分が譲れないものを3つピックアップ」していく考え方を解説しました

再掲|例えば
  1. 年収:500万円※額面金額
  2. 残業時間:10時間/月平均
  3. 職場環境:ITシステムにしっかり投資している

転職サイトと転職エージェントを利用して情報を集める

上記の転職の目的と軸をもとに転職サイト転職エージェントを実際に利用して、理想とする会社がどれだけあるのか情報を集めていきます

転職サイト転職エージェントの一番の違いは「自分でやるか」「プロと伴走するか」です。自分に合う方で情報を集めてみてください

転職サイトと転職エージェントの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてください

理想とのギャップを知る

転職活動を始めると「思っていたより理想の求人が少ない」と感じることがあります。これが理想とのギャップです

まず大切なのは、理想通りの求人があまり存在しないという現実を知ることです

求人は他人が作った会社に基づいていて、会社の仕組みや考え方、人間関係などの要素が関わっています

そのため自分の理想通りにすべてが設計されている会社を見つけるのは簡単ではありません

ただし理想の求人が少ないからといって理想をすべてあきらめる必要はありません

もし「自分の理想が高すぎたかも」と気づいた場合はいったん立ち止まって

  1. 今の現在地を確認する
  2. 現在地から行きたい目的地を決める

という最初のステップに戻って考え直してみましょう

転職活動では、ときに理想の一部を手放す決断が必要になることもあります

でもそれは、理想をあきらめるというより「なにかを得るためには、なにかを手放す」という選択です

転職はトレードオフということは認識しておきましょう

歩きながら途中で地図をチェックする

行動しながら軌道修正をしていく

理想と妥協できるところが見えてきたら、まずは行動をしていきましょう

行動をしながら転職の目的や軸を何度も見直し、進む方向がズレていないかチェックして、必要に応じて修正していくことが大切です

軌道修正ができるのは、自分の中にしっかり転職の目的や軸があるからこそです

一度考えて終わりではなく、行動しながら転職の目的と軸を繰り返し見直すことを忘れないでください

転職がゴールではない

転職活動をしていると書類選考で落ちたり、面接で不採用になったりとうまくいかないことも当然あります

うまくいかないときほど注意すべきは「最初に立てた理想とは違うけど、内定を取れたしもうここでいいや」と決めてしまうことです

転職は「入社して終わり」ではなく「入社して自分が思い描く理想の働き方をしながら成果をだす」ことです

転職することがゴールにならないことに注意してください

転職活動にリスクはないけど、転職にはリスクがある

転職活動をしている間は、自分の理想と離れていると感じればいつでもやめることができます

つまり転職活動にはリスクがないということです

一方で理想とズレた会社に入社してしまうと「入社してやっぱり違った」と感じても手遅れです

転職には入社したあとのリスクがあるということを必ず忘れないようにしてください

だからこそ、内定が出たからといってすぐに決めるのではなく

  • 自分が本当にかなえたいものは何か?
  • この会社は自分のかなえたいことをかなえられるか?

ということを常に自分に問い続けることが大切です

まとめ:転職軸マップは何度も見返す

転職の目的と軸の考え方・決め方・すすめ方について、前編・後編の2回にわたって解説してきました

転職の目的や軸をしっかり考えることは、自分の価値観や大切にしていることを明確にすることにもつながります

作成した転職軸マップは、一度作って終わりではなく何度でも見返すことが大切です

ライフステージが変わったり、新しい経験をしたりすると価値観や考え方も変わっていきます。それに合わせて、転職の軸も変化して当然です

変わるたびに何度でも自分自身と向き合い、対話を重ねながら理想の働き方に近づいていけば問題ありません

この記事が「本当に働きたいと思える理想の会社」と出会うきっかけになれば嬉しいです

注意:転職は人生を豊かにする手段

転職軸マップを作るときは、精神的に落ち着いているときに取り組んでください

たとえば「仕事がつらくて今すぐ辞めたい」といったストレス状態のときは、どうしてもネガティブな方向に引っ張られやすくなります

転職は「今の環境から逃げるため」ではなくこれからの人生をより豊かにしていくための手段です

「こんな働き方がしたい」「こんな毎日を送りたい」と未来にワクワクしながら前向きに考えることが理想の転職につながります

だからこそ、焦らず自分としっかり向き合えるタイミングで、落ち着いた環境の中で考えることが大切です

無理せず環境を整える方法|失業給付を検討してみる

今の仕事がつらくて続けるのが難しいと感じている方は、会社を辞めていったん休むという選択肢も考えてみてください

実際に活用できる制度として「失業給付」があります。これは仕事を辞めたあと一定期間、生活を支えるための給付を受けられる制度になります

会社を辞めたあとの生活費や経済的な不安を和らげながら、自分にとって理想の会社をじっくり探すことができます

立ち止まって、環境を整えてから次に進みたい」という方は失業給付を検討してみてください

失業給付の詳しい内容や、受け取るまでの流れ、必要な書類の書き方などを以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください

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