はじめに|記事の内容について
転職が初めてで面接も就活以来となると、次のような不安がある方が多いと思います

職務経歴書に書いたことをしっかり言葉で説明できるかや面接官から予想外の質問をされて頭が真っ白になってしまうかもしれません
また、1次面接はオンライン面接での対応も多く、回線トラブルなく接続ができてしっかり面接を受けられるかどうかも注意する必要があります
面接前には、さまざまな不安がつきものですが、しっかりと事前準備をすれば不安も和らいでいきます
そこでこの記事では、転職初心者が1次面接の通過率をあげるための事前準備の進め方について、私の実体験を交えながら解説します
この記事を読むメリット

1次面接で大切なのは「自分の言葉で、自分の想いをきちんと伝えられるか」です。そのためには、曖昧な準備ではなく「根拠ある準備」が必要です
この記事を最後まで読むことで「不安」から「根拠ある自信」へ変えることができます。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです
結論|1次面接の通過率を劇的にあげるには、転職エージェントの利用が必須
転職初心者が1次面接の通過率を劇的にあげるためには、転職エージェントを利用が必須であると考えています
なぜかというと「その企業で過去に面接を受けた人たちの実際に聞かれた質問ややり取りの情報が蓄積をされている」からです
- 1次面接は、どのようなことを質問をされたのか
- 1次面接は、どのような目線をもっていて、重視するポイントは何か
- オンライン面接ではマイク付きイアホン必須といった実践的なアドバイスも貰える
不安の大半は「わからないこと」から生まれます。ですが、転職エージェントを利用すれば、面接に対する不安も和らげることができます
私が実際に利用したさいにも、面接の事前対策として過去受けられた求職者がどういった質問をされたか教えてくれました
実体験|転職エージェントのサポートで面接の不安が和らいだ
私は転職エージェントを利用をして、面接前に以下のサポートを受けました
- 過去の1次面接で、よく聞かれた質問の傾向を共有してもらえた
- 1次面接で、伝えるべきポイントを事前に教えてもらえた
- 想定質問に対する受け答えの内容を一緒に考えてくれた
こうしたサポートは、転職エージェントを通じて選考を受けるからこそ得られる情報です。貴重な「生の情報」があるからこそ、通過率をあげることができます
転職サイトの利用では「生の情報」は得られないのか?
転職サイトの場合、前提として転職エージェントのように伴走しくれる人はいません。そのため、面接対策を含めた準備はすべて自分ひとりで行う必要があります
情報源としては、自ら会社HPや求人票、口コミサイトといった限られた情報源で面接対策をしていくことになります
口コミサイトには「面接で聞かれた質問例」などが載っている場合もありますが、文章で見る情報と実際に面接を受けた人たちから対面で得られるリアルな情報とでは、信頼性や具体性に差があります
だからこそ私は、転職初心者が1次面接の通過率をあげるのであれば、転職エージェントの利用は必須と考えています
転職エージェントと転職サイトの違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので、ぜひあわせて参考にしてください
転職エージェントを利用した面接の目線整理と対策準備をする
ここでは面接準備に入る前の段階として、転職エージェントを活用して得られる目線や対策の情報を私自身の実体験をもとに整理して解説します
実体験|面接官はどういう目線で見ているのか?
まず大切なのは「企業の面接官がどんな目線で応募者を見ているのか」を理解することです。私はこれまでに2社の面接を受けましたが、いずれも1次面接と最終面接の計2回の選考でした

転職面接における1次面接と最終面接の違いは「面接官の立場」にあります
1次面接は、希望職種の管理職・人事のマネージャーが面接官を務めるのが一般的です。実務スキルや経験を中心に、現場目線で質問が多く投げかけられます
最終面接は、役員や経営層が面接官を務めるのが一般的です。実務スキルや経験だけでなく「会社の価値観やカルチャーにマッチするか」「長く働いてくれそうか」といった目線も重視されます
実際に私も面接対策を進める中で、担当の転職エージェントから図のように「1次面接と最終面接では見られるポイントが違う」というアドバイスを受けました
もちろん、業界や企業の方針によって面接のスタンスは異なります。ですので、エージェントから具体的な情報をもらい、その企業に合った対策を取ることが非常に大切です
実体験|1次面接で見られていたポイント
私はこれまでに大手上場企業3社に応募し、1社は書類選考で不採用。残りの2社は最終選考まで進み、そのうちの1社から内定をいただきました
この2社の1次面接では、どちらも希望職種の管理職と人事のマネージャーの2人の方が面接官を努めていました
面接で特に深掘りされたのは「現職ではどんな業務をしてきたか」という実務経験が中心でした
- 日々の業務にどう向き合ってきたか
- どんな考え方で業務に取り組んでいるか
- どんな行動を起こして、どう成果を出してきたか
こういった現場目線の質問が中心で「この人と実際に現場で一緒に働けるか」「うちの即戦力として活躍できそうか」といった目線で、最終面接に進める人材かどうかの判断をしていたと考えます
注意点|転職エージェントの情報は「参考」であり「絶対」ではない
転職エージェントは面接対策をサポートしてくれますが、実際に面接を受けるのは自分自身です。ここで大切なのは、エージェントの情報を鵜呑みにしないということです
もちろん疑う必要はありませんが、実際にエージェントがその企業の面接を受けた経験がない以上、情報の正確性には限界があります
そこで重要になるのが、企業のパーパス・理念・求人票といった一次情報を自分の目でも改めて確認することです。その上でエージェントのアドバイスと照らし合わせて判断しましょう
もし違和感がある場合は、エージェントに確認を取ることをおすすめします
「面接の事前対策で、1次面接では○○を見られるとおっしゃっていましたが、企業のHPや求人票を見る限り、△△の印象を受けました。この認識で合っていますか?」
転職は人生を左右する大きな決断です。「まあ大丈夫だろう」で流さず、少しの疑問も放置しないことが、後悔のない転職活動につながります
1次面接の通過率を上げるための効率的な面接準備の進め方
ここでは私の実体験を踏まえながら、1次面接に向けての具体的な進め方を解説していきます
いつから面接準備を始めるべき?
結論から言うと「1次面接に進めると分かった当日から」準備を始めるのがベストです
「そんなの当たり前では?」と思うかもしれません。ですが書類作成には時間をかける一方で、面接準備は書類作成ほど準備時間をかけないのが現実です。私もそのひとりでした
その理由は「書類選考を通過したことによる安心感」や「面接では提出書類に沿って質問されるから、前日に準備すれば答えられるだろう」と油断してしまうからです
こうした油断が、準備の手を緩める原因になります。そして迎えた本番「あれ?うまく言葉が出てこない」と焦ることも少なくありません
ですので「書類通過=面接準備のスタート合図」ととらえて、すぐに準備を始めることが大切です
書類通過から1次面接までの準備期間でやるべきこと
書類通過から1次面接までの期間は、約1週間前後が一般的です。この短い期間でやるべき準備は意外と多くあります
- 書類内容を見直して、論理的かつ簡潔に説明できるよう整理し直す
- 書類では伝えきれなかった内容を深堀りしておく
- 転職エージェントから得た情報をもとに想定質問を考え、答えを準備しておく
これらの準備を普段の仕事をしながら進めていくことになります。そのため想像以上に時間とエネルギーを使います
一夜漬けでは到底うまくいきません。だからこそ、毎日30分でもいいのでコツコツと面接対策を積み重ねていくことが大切です
準備期間中は、転職エージェントの面接対策時間を有効活用する
書類通過後、転職エージェントから合否の連絡とあわせて、面接の注意点や対策を共有してもらえるのが一般的です。ただし、その1回の連絡だけで十分な準備ができるとは限りません
実際に面接対策を進めていく中で「こういう質問にはどう答えればいい?」「この伝え方で問題ないかな?」といった疑問は必ず出てきます
そうした時は遠慮せず、再度エージェントに相談することをおすすめします。私自身も、オンライン面談や電話で30分ほどの時間を何度か取ってもらい、疑問点を都度解消していました
面談の時間が難しい場合は、メールで質問や回答案を送り添削してもらう形でも対応してもらえます。意外と文字として残る方が後で見返せるのでよかったりします
エージェントも多くの求職者を抱えているため、自分から積極的に働きかける姿勢が重要です。本気度が伝われば、エージェントも親身になってサポートしてくれます
転職エージェントの面接対策と並行して、自己分析の見直しも重要
「なぜ転職したいのか」「どんな働き方をしたいのか」といった転職の軸や目的を再確認することで、面接での受け答えに一貫性が生まれ、説得力も増します
転職の軸や目的の整理に不安がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください
面接対策の準備期間中はやるべきことが多くて大変ですが、使えるサポートはすべて活用し、面接当日には「根拠ある自信」を持って臨める状態を目指しましょう
1次面接でよくある質問への回答対策について
私が面接対策のときに実践していた方法になりますが、質問への回答対策として「必ず伝えたいキーワード」をあらかじめ決めて、覚えておくという方法がおすすめです
面接の質問に対して一言一句を丸暗記するのは現実的ではありません。また、文章の暗記に頼りすぎると、予想外の質問に対応できずに焦ってしまうリスクがあります
一方、キーワードを覚えておけば、たとえ緊張で言葉が出てこなくなっても、思い出すことで話の軸を取り戻すことができます
そして、質問の角度が少し変わっても、自分の言葉で内容を組み立て直すことができます。そのような点でも、自然な会話として返答できるのが大きなメリットです
ここからは1次面接でよく聞かれる質問を厳選し、回答の事例を交えて解説していきます。「必ず伝えたいキーワード」も例として抜き出していますので、考え方として参考にしてください
事例01|自己PR

自己PRを考える際は「過去 → 現在 → 未来」という流れで構成するのが、内容としても考えやすいです
特に「過去」の部分は、これまで何をしてきたかという実績や経験を伝える重要なパートですが、話が長くなりがちです
そこでポイントとしては、自己PRでは簡潔にまとめてください。面接ではこの「過去」の内容があとから深掘りされることが多いため、ここでは詳しく話す必要はありません
ポイントと併せて、伝え方の基本は「シンプルに一貫性」を持たせることが大切です
「私はこういうことをやってきて(過去) → 今はこういうことをやっていて(現在) → 将来はこういうことをしたい(未来)」
このような文章構成で考えてみてください
事例02|志望動機

志望動機は、自分の強みや経験(=自己PR)、企業理念やパーパス、経営方針といった、すべてのことを結びつけられるかが鍵になります
そして必ず企業理念やパーパス、経営方針、事業の方向性に目を通し「なぜこの企業なのか」を自分の言葉で語れることが大切です
また注意点としては、表面的な情報をなぞるだけの志望動機を話すことです。これは面接の受け答えですぐに伝わります
企業理解が浅いと、どんなに取り繕っても回答にブレが出てしまい、信ぴょう性を欠く結果になってしまいます
志望動機は、企業をどれだけ理解し、共感し、本気で入社したいと思っているのかが見られていますので企業分析をしっかりするようにしてください
事例03|逆質問

意外と悩みがちな「逆質問」です。ですが、面接の最後には必ずと言っていいほど「何かご質問はありますか?」と聞かれます
この逆質問で大切なのは「自分が入社している姿を面接官にイメージしてもらえる、前向きな質問をすること」です
志望動機や仕事内容について事前に考えた内容をもとに「自分だったらこう聞かれたら嬉しい」という視点で質問を組み立てると、自然で前向きな逆質問ができますので参考にしてみてください
まとめ|1次面接の通過率を劇的に上げるには、転職エージェントの利用が必須
1次面接の通過率を高めるには、限られた準備期間の中で「どれだけ質の高い情報を集められるか」が非常に重要です
だからこそ、企業ごとの「生の情報」が得られる転職エージェントの利用が1次面接の通過率をあげる鍵になると私は考えています
特に転職初心者は「何から面接準備を始めればいいのか分からない」と不安になることも多いと思います
そんなときに、面接の傾向や過去の質問といった具体的な情報を提供してくれるエージェントの存在は大きな支えになります
書類通過から1次面接までは約1週間前後です。仕事と並行して準備を進めなければならないため、時間は限られています
だからこそ、何度もお伝えしますが、効率よく、そして確実に準備を進めるには、転職エージェントのサポートが心強いです
不安や緊張を完全に無くすことは難しくても、しっかりとした情報収集を行い、それに沿った形で面接対策をすれば「根拠のある自信」へと変わってきます
この記事が、少しでも役に立てば嬉しいです。最後まで読んでくださりありがとうございました